超薄ライニング用の画期的なアンカーリングシステム タコアンカー
タコアンカーは非常に薄い炉壁を構築する場合に鉄皮に耐火物を強固に支持することができる支持材です。
従来の超薄ライニングは慣例的にヘックスメッシュを支持として利用していましたが、ヘックスメッシュは施工前に切断、ロール加工および処理面への繁雑な溶接取り付け作業が必要となります。
また、高温雰囲気下で使用した場合、ヘックスメッシュ自体の熱膨張による変形、歪みによってライニングがダメージを受けます。
これらのヘックスメッシュの欠点を無くし、ライニングをより強固に固定することができるアンカーリング方法として開発されたのがTACKO ANCHOR SYSTEMです。 |
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タコアンカーの特徴
タコアンカーはヘックスメッシュと比較した場合次のような施工上の特長があります。
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タコアンカー |
ヘックスメッシュ |
切断・ロール掛け |
不要 |
必要 |
切断面加工ロス |
なし |
施工面積の20~30% |
溶接取り付け作業 |
簡単 |
繁雑 |
溶接量 |
ヘックスメッシュの約1/3 |
多い |
鏡部への取り付け |
簡単 |
難しい |
管外面への取り付け |
簡単 |
網目が変形する |
作業時の搬入作業 |
簡単 |
難しい |
部分補修 |
簡単 |
難しい |
タコアンカー二層ライニングシステム
断熱キャスタブルと耐磨耗プラスチックで構成する二層ライニングの炉壁を構築する場合はスタッドボルトと二層ライニング用のタコアンカーを組み合わせて使用します。
タコアンカーをスタッドにねじ込むだけで直ちに耐磨耗性キャスタブルの施工ができるため、従来のヘックスメッシュの二層ライニング構造と比べて大幅に工期を短縮することができます。
※タコ、TACKOはAGCプライブリコの商標です。